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[感想]サクラダリセット5 ONE HAND EDEN 

サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫)
サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫)

※ネタバレ含






 私も大好きなサクラダリセットシリーズ! 最近だと一番続きを待ちわびていた本かもしれません。

 なんなんだろうなー、この文章力。透明感があって、でも強い説得力を有していて、だけど徹底的に無関係な視点からつぶさに詳らかに丹念に情景や心情を描いていて、あるいは想像させて、能力の有無関係なしにこの人の小説をもっともっと読みたい、そう思わせる特有の感性。

 これは、とてもねたましい程の才能です。文字なんて言葉なんて全て借り物で、並べるセンス、つまりコーディネイト力・ディスプレイ力の違いがものを言うわけですが、未だかつて、こんなに綺麗で青々しい、若くてだけど老獪な、老獪なというとちょっと御幣がありますけど、なんだろうな、まるで本編中の未来視で「そうなること」が当然で当たり前と受け入れている相麻の淡々とした気持ちのような、そんな感覚を受け取ってしまいます。

 内容は、メーテルリンクの青い鳥がモチーフになっていましたね。概要は知っているのですが、言われてみると実際に原作を読んだことがないので、元々戯曲なのだ、ということも知りませんでした(あれ、戯曲ですよね?)。調べてみたら児童劇って書いてあるので、多分戯曲であってますね!

青い鳥 (岩波少年文庫)
青い鳥 (岩波少年文庫)



 あわせて読んでみるのも良いですね。原作を知れば、一層わかる部分が増えるのかも。

 しかし今回は、出来ればリセットしてほしくなかったですね……。春埼が折角気持ちに気づいたのに……、相麻も飄々としていて、そんなに執着していないように見えて、その実とってもケイが大切だ、という姿が、生身の女の子みたいに描かれていて、とてもよかった。そんなの、行動やら会話の端々から分かりきっていたことですが、いざ面と向かって言われると、ドキってしますね!///


 嘘でも欺瞞でも韜晦でも、ミチルが孤独と向き合い、自分の中の心、モンスターと向き合い迎え入れたことは、とても喜ばしいことのように思いました。ワンハンド・エデンを継続させることで、その世界に住むおじいさんと、生身のおじいさんと交流することで、片桐穂乃歌として、今度こそ、人と人のつながりを築き上げられると良いな。

 さて、あとがきでも触れてあれましたが、このシリーズ、既に後半戦に入っているとのことです。好きなシリーズなので、もっと続いて欲しい気もしますが、続けることで失敗している作品がたくさんあり、見てきている中にあって、そんなことはいえないですね。

 うまい形で決着をつけてくれれば良いな。それは、きっと相麻が見た未来でなければいいと思います。結局は春埼とケイの物語になるとは思いますが、相麻にも幸せになって欲しいですね。出てくるヒロイン二人ともの幸せを願ってやまない作品はなかなかありません。

 にしても巻頭カラーの春樹は必見です。大きく引き伸ばして額に入れて飾りたい程素晴らしい出来。画集発売されたらヤバいかもw

幻灯庭園―椎名優画集〈2〉 (椎名優画集 (2))
幻灯庭園―
椎名優画集〈2〉 (椎名優画集 (2))

 って画集あったー!! しかも三冊出てました、結構有名な方だったんですね……失礼いたしましたorz

サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫)
サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫)

 それでは、春埼は当然俺の嫁!ノシ

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